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2011年3月

2011年3月31日 (木)

中条道の駅での「いきなり観望会」

3月28日(月)は、平日ではありますが、私の出動条件である「夜8時から10時までの間に月のない期間」内で、綺麗に晴れてくれましたので、久しぶりに「中条道の駅」に出動しました。

平日ということもあり、8cm屈折望遠鏡のみという、軽装での観望です。

道の駅で、きらきらメンバーのT氏(レーサーのT氏とは別の方なので、T氏2号ということで・・・)も合流され、冬の星雲星団を流し見ました。

○M35

 ふたご座にある、見ごたえのある散開星団です。カタカナの「ハ」の字形に星粒が集まっていて、8cmの小口径でも見ごたえがありました。付近にあるNGC2158散開星団は、星には分解せず、白い小さなモヤに見えました。

 ガイドブックを見ると、このNGC2158は、M35にも劣らない規模の散開星団だそうで、小さく見えるのは「遠いから」というだけみたい。

 M35並みに近くにあれば、全天で1、2を争うような見事な星団の眺めになっただろうと言われています。

○M42

 オリオン大星雲です。やはりいつ見ても見事。鳥が羽を広げたような、おなじみの眺めです。トラペジウムもしっかり見えてました。

○M38

 私が勝手に「十字型星団」と名づけた散開星団です。ぎょしゃ座に「3兄弟」のようにある散開星団の一つ。T氏2号によれば、「大の字型星団」に見えるそうです。

 細かな星が密集していて、綺麗な眺めになっています。

○M36

 ぎょしゃ座3兄弟(っていう名前も私が勝手に付けました)の一つ。散開星団です。

 3兄弟の中で最も星粒が大きいです。M38、M37は、細かな星が密集しているように見えますが、M36は「密集」という印象はなく、大粒の星が緩やかに集まっている感じです。

○M37

 ぎょしゃ座3兄弟の中で、個人的に最も好きな散開星団です。

 銀砂を振りまいたように、小さなキラキラ光る星々が密集していて、視野の星々に触ることができるなら「ザラザラ」する感触になりそうです。

 本当に素晴らしい眺めです。

○クリスマスツリー星団

 これも散開星団です。

 てっぺんに「ベツレヘムの星」を頂いたクリスマスツリーの輪郭をかたどる様に星々が連なってます。

○NGC2244

 有名なバラ星雲と重なっている散開星団です。

 残念ながら、当日はガスってきてしまい、8cmにOⅢフィルターを組み合わせても、「バラの全景」は見えませんでした。

 25cmドブソニアンは当日持って行きませんでしたが、25cmなら、多少空のコンディションが悪くても、ネビュラフィルターの効果が発揮できるのですが・・・。

○冬のアルビレオ

 この日は結構な低空に位置していたこともあって、T氏2号は視野内で見つけるのに苦労されておられました。

 それでもやはり綺麗な眺めです。

 道の駅で流し見たあと、T氏2号のお勧めで、近くの「鐘の鳴る丘公園」に移動しました。

 東の空は長野市の光害を受けてますが、西の空は綺麗な星空になっています。

 ここは昼間には北アルプスの絶景が楽しめるらしいです。

 ここで、T氏2号が西の空に傾くオリオン座や「冬の大三角」の星野写真をデジカメで撮影し、私はというと、T氏2号所有の「手振れ防止機能つき双眼鏡」で夜空を流していました。 

 それにしても、露出45秒でも結構星座が写ってくれるものですね。1分まで露出すると、周囲の風景も写りこんで、なかなか綺麗です。

 「天体風景写真」というジャンルがあるようですが、T氏2号は、いつか「北アルプスと星座」の天体風景写真を撮りたいそうで、この「鐘の鳴る丘公園」はその撮影場所として最適らしいです。

・・・ただ、やはりまだまだ寒い! ということで、9時半頃には二人とも撤収。

 久しぶりに観望でき、また新たな観望スポットも開拓でき、収穫のあった観望会でした。

 平日なので、さすがに「2名のみ」の参加ではありましたが・・・。

2011年3月27日 (日)

平成22年度「しなの星空散歩会きらきら」総会

3月26日(土)~27日(日)に、恒例の「きらきら」総会が飯綱町のペンション「ハローララ」で開催されました。

 例年ですと、天文機材や、天体写真の話、また星雲星団、観望会の話など、天文関係の話で盛り上がる総会ですが、今年はやはり、大震災のショックが大きく、いろいろな話をしていても、いつの間にか、震災の話になっている、という状態でした。

 当日は朝から雪が降りしきり、寒さが堪える状況。

飯綱町の「ハローララ」は雪で囲まれて、窓の外には「雪の山」が見える状況でした。

今回の総会で決まったことを少し書きますね。

まずは「光害調査」です。

年々、我が「きらきら」も高齢化が進んでいて、ライフワークとして取り組んでいる「光害調査」についても、省力化・合理化を図る必要が強まっています。

そこで、来年度以降の光害調査について、調査地点を絞り込むことにより、調査をいかに今後とも継続していくか、に重点をおいたものに変更すること、などが決定されました。

この際の心強い見方が「スカイ・クオリティ・メーター(SQM)」です。

これは「空の暗さ」を瞬時に計測することができる器械で、光害調査の省力化・合理化のために、大いに役立つことが期待されています。

23年度には、これを使って、市内の「必須調査地点」を網羅した光害調査マップを作成して、「博物館まつり」(例年9月23日開催)での発表(当ブログにも掲載します)につなげましょう、ということになったわけです。

このほか、総会で決まったのは、役員選任、会報編集作業や観望会についてなど・・・。

また、今年度、長野駅前で、きらきらレーサー、T氏を中心とする部隊による「ゲリラ観望会」が大成功だったことを受けて、来年度もこうした「予告なしの観望会」を人が集まる場所で、是非やろう、という話になりました。

そういうわけで、短時間でしたが、いろいろなことを決めることができ、有意義な総会となったのでした。

2011年3月20日 (日)

ひさしぶりの自宅観望

この度の大震災で犠牲になられた方々に、心より哀悼の意を表したいと思います。

大震災が起こって以来、TVの信じがたい映像を見続けていて、気が滅入っています。

なかなか星を見るという気にもなれないでいたのですが、多少でも滅入った気持ちが変わるかな・・・?

と、夕食後、自宅の前に8cm屈折を出して、久しぶりに星を眺めてみました。

○おおぐま座R星

 周期300日程度のミラ型変光星。

 今日は9.9等の比較星より暗くて、8cmでは見えない。

○おおぐま座T星

 周期250日程度のミラ型変光星。

 極大を過ぎて減光中。8.7等に見えた。

○おおぐま座S星

 周期225日程度のミラ型変光星。

 今日は9.3等の比較星より暗くて、8cmではやはり見えない。

 変光星はこのくらいにして、星雲星団の観望へ。 

○M41

 シリウスの近くにあり、導入しやすい星団です。

 8cmで見ても見栄えがする大型の星団です。視野に大粒の星が散らばり、美しい眺めになっています。

 月明かりがあるため、星粒の数は少なめですが、じっと見ていると何だか癒されますね。

NGC2362

 別名「線香花火星団」。

 8cm屈折と小口径、しかも満月に近い状態なので、存在がわかる程度です。

 以前、25cm反射(ドブソニアン)で見たときには、中心の星(おおいぬ座タウ星)を中心に「線香花火」のような美しい星団が広がります。

 しかも、不思議なことに、中心の明るいタウ星は若干緑色に見えました。ネットでも、そうした感想が見受けられますから、私だけそう見えるというわけではなさそうです。

 理論上、緑色の恒星というのはないはずなのですが・・・。

○おおいぬ座145星(h3945)

 別名「冬のアルビレオ」。

 NGC2362のすぐ近くにある美しい二重星です。

 ・・・本当に、ご本家アルビレオにそっくりです。赤と青の星が8cm 45倍で適度な距離で分離して、非常に美しい眺めです。この夜、一番の癒しになりました。

 博物館の観望会など、一般のかたにお見せする場合には、はくちょう座のアルビレオが定番なのですが、この「冬のアルビレオ」は本当にお勧めです。

○オリオン大星雲

 8cmでは色など見えるはずもない・・・のですが、気のせいか、25cmで見慣れている「緑色」を若干感じました。

○月

 満月近いということで、8cmでもまぶしく感じました。

 目立つのは、やはりティコ・クレーターです。満月の付近では、このクレーターの光条が本当によく目立ちます。

 約1億年前、ここに隕石が衝突しました。破片が遠く「晴れの海」を超えて、3000キロ以上も散らばっている様子が、現在「光条」として見えているわけです。

 その頃、地球には恐竜がいました。とある天文雑誌によれば、「(衝突時)、恐竜たちは閃光に驚き、数日後に襲った大火球(大きな流星ですね)を眺めたに違いない」ということです。

 ここ長野ではようやく寒さが緩んできました。

 被災地にも春が近づいています。

 一日も早い復興をお祈りいたします。

2011年3月 3日 (木)

きらきら活動報告(その7)

このところ、すっかりご無沙汰しております。

冬は「しなの星空散歩会きらきら」の活動も湿り勝ちとなりわけで・・・。

3月末の「きらきら総会」後に、おそらくは本格的に再始動となると思われます。

ということで(ネタがないから、というわけでもないのですが・・・?)、「きらきら」の活動紹介の続編「その7」を載せます。

今回は、毎年恒例となっています、長野市の清掃センターで行われる「環境フェア」への出展時の報告です。

以前、「博物館友の会」の通信に私が書いたものですが、若干、かっこ書きで手を加えてあります。

――――――――――――

9月7日(日)の環境フェアに、「きらきら」として環境と光害についての展示を行いましたので、ご報告します。

当日は8時半に長野市清掃センターへ集合。

「きらきら」の展示会場はセンター3階です。

長野市内の光害調査結果や、「光害のない照明って、どんな照明なのか」について説明する展示パネルを整えた後、一番目立つ位置に「きらきら」会員が自作した望遠鏡を設置します。

これは、二本の望遠鏡を双眼鏡のように繋げてしまい、両目で見ることができるようにした優れものなのです。

(※ 注! ここにいう、「きらきら会員」とは、ご存知、きらきらレーサーT氏」のことです。彼は、きらきらの中で、恐らくは最も望遠鏡について詳しい人物でありましょう。)

ただ、今日は両目で見るのではなく、室内に張り付けた二枚の写真を、見比べるようにしてあります。

この写真、きらきら会員が撮ったもので、一枚は長野市内で撮影したオリオン大星雲もう一枚は山間地で撮影したオリオン大星雲の写真です。

つまり、「片方の望遠鏡を覗けば、光害地(長野市)のオリオン大星雲が見え、もう片方の望遠鏡を覗けば、山間地のオリオン大星雲が見える」という趣向なのです。

(※ 注! ここにいう、写真を撮った「きらきら会員」とは、ご存知、アウトドアに強い、きらきら宴会部長、「M氏2号」のことです。彼は天体写真の名手でもあります。)

光害のある場所でオリオン大星雲を見ると、さしもの大星雲も中心付近しか見えないため、サイズが小さく感じられ、視野内に見える星の数も少ないんですが、これが山間地になると「鳥が翼を広げたような姿」と言われる、大星雲の美しい姿が見えます。

 視野内の星の数もぐっと増えて、大変賑やかな眺めになるため、その違いは一目瞭然。

やがて時間になり、お客さんが来はじめます。

最初に双眼望遠鏡を覗いていただき、長野市内と山間地での見え方の違いを感じていただきます。

さすがに星の数が違う上、星雲の大きさも違って見えるので、見比べるお客さんたちも「・・・ずいぶん違いますね」と驚かれる方が多く、同じ倍率で撮ったものであることを説明すると、さらに驚かれる方もおられます。中には写真を見ていると気づかない人も(そういう人には、誤解させたままではまずいので、きちんと説明していますが)。

それにしても、望遠鏡が設置してあると、覗いてみたくなるという人が多いようで、ひっきりなしにお客さんがこられます。皆さん望遠鏡が好きなんですね。覗き終わった人は、ほぼ例外なく、「なぜ山間地と光害地では、ここまで見え方が違うのか」という点に疑問を持たれます。

そこで、次にお客さんをパネル展示にご案内します。そこには「上に光を漏らしてしまい、光害を発生させるだけでなく、より電力がかかる、効率が悪い照明の例」と、「上に光を漏らさず、少ない電力で効率的に下を照らす照明の例」が写真で展示されています。いずれも長野市内の照明の写真です。

そこで「どんな照明が、光害を防ぎ、環境にもやさしいのか」が分かったところで、次にこれまた「きらきら」会員自作の「光害ジオラマ」が登場します。

(※ 注! このジオラマ製作者は、氏2号であります)

この「ジオラマ」は、大きなプラスチックケースの横に覗き穴が二つ開いていて、片方を覗くと「光害を発生させる照明に囲まれた商店と道路」が見え、もう片方を覗くと「光害を防ぐ、環境にやさしい照明を使った商店と道路」が見えるようになっています。

この「光害ジオラマ」を使い、お客さんに「どちらの照明が環境にやさしいのか」というクイズに答えていただき、正解すると環境フェアの「エコポイント」がもらえる、という仕組みです。

すぐに正解する方も多いのですが、何度も見比べて、正解まで時間のかかる方もおられます。これは「光害のある風景」を見慣れているせいかとも思いました。

当日は老若男女問わず、本当に数多くの方にこの展示を見ていただきました。

展示を見終わった後、「きらきら」会員と光害について熱心に話し込む方もおられるなど、環境と光害について関心を高めることができました。こうした機会を利用して、地道に、少しずつでも理解を広げていけたらと考えている次第です。

(※ 注! ここにいう「話し込むきらきら会員」は、T氏、M氏1~3号です。

以上、いつになく真面目なリポートでした。

 まぁ、たまにはこういう活動もやります、ということで・・・。)

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