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2011年9月

2011年9月11日 (日)

切手の話

天文趣味の人は意外と天文一筋じゃなくて、いろんな趣味を持つ人が多いけど、私もその一人。

実は日本の切手集めが好きで、たいした数はないけれど、そこそこ遊んでおります。

私の小学生時代は、郵便学者の内藤氏に「一億総切手狂」と評されるほど、周り中が切手を集めるという熱狂的な切手ブームの真っ最中でした。

そのころは切手趣味週間シリーズの「月に雁」、「見返り美人」を筆頭に、「ビードロを吹く娘」とか「東洲斎写楽 海老蔵」などの人物浮世絵が人気を呼んだほか、国際文通週間シリーズの東海道五十三次(日本橋、箱根など)富岳三十六景(神奈川沖波裏、甲州かじか沢など)といった風景浮世絵図案の切手もかなり人気がありました。

「月に雁」や「見返り美人」は当時それぞれ未使用の美品が1枚1万8千円、8千円と高額で、とても手が出るものではありませんでした。

ドラえもんの「スネ夫」がこれらを持っている(ことになっている)そうですが、そういう一部のお金持ち少年しか持てない高嶺の花だったわけです。

このほかに人気があったものとしては、何といっても「国宝シリーズ」でしょう。

当時は第一次と第二次国宝シリーズが出ていたころで、法隆寺などの寺院の図案や仏像の図案、松本城や姫路城といった城郭の図案など、多彩で美しい切手揃いでした。

同級生の間では、これらのうちどれだけを揃えることができたか、自慢しあっていました。

私はといえば、自慢しようにもできない、鳴かず飛ばず、目立たない程度のこじんまりした揃え方でしたが。

やがて世間の熱狂も去り、私も高校や大学受験に追われているうちに切手熱も冷めていきました。

小学生の頃、欲しい切手が自分のお金で買える大人をとても羨ましく思ったものですが、いざその年になってみると、熱は冷めていたというわけです(ありがちな話)。

ところが仕事の関係で東京に住んでいた頃、長野冬季五輪の寄付金付き切手が発売されたのです。

思わず懐かしくなり、久しぶりに切手を買ってみたのが運の尽き(?)。その後覗いてみた大塚の切手店で、平安建都1200年記念切手を衝動買いしてしまいました。

これは図案がすばらしい・・・。特に五種連刷切手が大変美しく、ひと目で気に入ってしまったのでした。

こうなってしまうともう駄目です。

日本切手カタログを買い求めて、欲しい切手のリストアップが始まりました。

そうしてちょこちょこと買い増して、「スネ夫」が持つ「月に雁」や「見返り美人」も含め、小学生時代に欲しかった切手がかなり揃うようになってきたのです。

今の状態は、たぶんまだ「スネ夫」に及ばない程度でしかないと思いますが、とりあえず、日本の浮世絵切手は一通り揃ったので、浮世絵の解説本を読みながら、時々ストックブックをルーペで眺めては、オランダ製の「DAVO切手用ピンセット」で配置を変えたりして遊んでいます。

切手ファンの間では、「切手はアルバムに入れないと駄目。ストックブックに入れたままの人は、収集家とは呼ばない」とか、「カテゴリーやテーマを決めない収集は無意味」といった考え方が「常識」とされているようですが、楽しみ方は人それぞれでいいと思ってます。

私は特にテーマなんて決めず、気に入った切手(時には外国の切手も・・・)を少しずつ買ってはストックブックに入れて眺めているだけですが、それで満足しています。

まぁ、強いて好みを言えば、やっぱり浮世絵図案や国宝図案の切手は見逃せない・・・という傾向があるようですが。

 ともかく、一時の熱狂が去って久しい切手趣味。

 今は業界挙げてかつてのブーム再来を目指しているようですが、私としては、切手の値段も落ち着いていることだし、できればこのまま、お節介な「常識」が声高にまかりとおることもなく、気ままに楽しめる時が長く続いて欲しいと思ってます・・・。

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