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2013年5月

2013年5月10日 (金)

「いきなり観望会」(本当にいきなりバージョン)を決行!

 昨日はよく晴れ上がったため、久々に25cmドブソニアンを車に積み込み、「中条道の駅」での「いきなり観望会」を敢行いたしました。

 当日の昼に「夕方、このまま晴れたら観望会やるよ~」とメーリングリストでアナウンス。

そして夕方7時近くに「決行」をアナウンスするという、まさに「いきなり」の観望会となったわけでありますが、参加者は私のほか、T氏2号(「中条道の駅での「いきなり観望会」)に登場 ↓)

http://skyquest.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-7611.html

そしてS会長K氏、そして博物館のNさんと、思いのほか集まってくれました。

S会長からは「いきなり観望会(定例バージョン)は曇天で中止続きだから、今後はこういうもの(本当にいきなりバージョン)をもっとやりましょう。」という有難いお言葉をいただき、どうやら今年度の本事業の滑り出しは好調のようです。

 現地には8時少し前に到着、望遠鏡を設置して観望開始です!

以下は本日観た対象です。

○エスキモー星雲

 惑星状星雲です。ふたご座にあって、西の空にかなり低めになってましたが、何とか観望。142倍では「白いボール」のように見えてました。ハッブル宇宙望遠鏡による素晴らしい写真でも有名な対象です。

 ただ・・・、やはり春霞の影響でしょうか。見え方は「しょぼい」の一言でありました。

○M81、82銀河

 カタカナの「ハ」の字型に2つの銀河が並ぶもので、アルゼンチンタンゴダンサーT氏いわく「ハの字」銀河であります。

 空の透明度が低く、見栄えは今一つ。ただ、50倍でしっかりと「ハの字」に見えていました。

○M51銀河

 有名な「子持ち銀河」です・・・が、フェイスオン銀河のため、空の状態が悪いと極端に見え方が落ちてしまいます。50倍で大小二つの銀河がくっついているのがわかるものの、見え味はよくありません・・・。

○M3球状星団

 割合に集中度が高い星団なので、そらし目で「つぶつぶ感」が出てくる程度の見え方でした。

しかし! 本来はこんなものではありません。空の状態が良いときには、中心部までは難しいですが、周辺部は十分に星粒に分離して見えてくれる、美しい対象です。本当は・・・。

○M67散開星団

 以前、25cmにUW8.8ミリ(142倍)をつけて、ダンサーT氏のふるさと飯綱町で見たときには、ウワサどおり「王冠のように見える」ことを実感した星団です。

が、今日の空の状態では142倍は無謀であり・・・。

結局、「リッチフィールドレンズ」というレデューサーをUW8.8ミリにつけて、100倍程度で眺めました。

割合にコントラストが良く、微光星が銀砂のように半円形に連なり、なかなか美しい眺め。今日の対象の中では最もよく見えた対象でありました。

○プレセペ星団

 M67まで来たら、ついでにプレセペにも寄りましょう、ということで観望。

 色の違う星が50倍の視野一杯に広がり、宝石群のようです。いや~癒されました。

○かに座48番星(二重星)

 プレセペ星団の近くにある、「青と黄色」の二重星です。

 空の悪さもなんのその、大変きれいに見えてくれました。

○土星

 やっぱり観望会といえばコレでありましょう。

 とはいえ、本日は全員が天文同好会員なので、一度ならず見たことがあり、いわば見慣れた対象であります。

○M13球状星団

 「北天で最も美しい球状星団」と言われる星団です。

 私的には「M3ほど集中度が高くなく、中心まで星つぶに分離して見えてくれるし、M22のように扁平でなく、綺麗な円形だし、M5のように「周辺から中心にかけて、急に密度が濃くなる」こともなく、中心に向うにつれて徐々に密度が濃くなっている。

さらに、M55やM4のような、まばらな星団ではなく、星つぶ適度に集中している」という、幾つも美しい条件が揃った星団なわけです(これ、以前にも書いたかも)。

 見かけの大きさも申し分ありません。

 ・・・と、ここまでホメたはいいですが、いかんせん空の状態が悪いもので・・・。

 さすがのM13といえども、見え味はガタ落ちでありました。

 まぁ、球状星団の場合、長野市の私の自宅(割合に市街地に近い方で、中条道の駅よりは遥かに光害があります)でも、透明度さえよければM13が中心まで星に分離して見えてくれます。

 そんな透明度の良い日は年に一回あるかどうかという程度かもしれませんが、ともかく球状星団の見え味は、光害よりも「空の透明度次第」という例であります。

 そういうわけで、今日のような空の状態の場合、たとえ空の暗い戸隠に行っても、見え味はあまり改善しないと思われます。

○M92球状星団

 M13よりも一回り(二回り?)小さな星団です。空の状態がよければ星に分離して見えるのですが・・・。

 見おわった一同、「特段の感想もなく」次の対象へ。

○M84、M86銀河

 御存知「マルカリアンの銀河鎖」の主要部に見える、巨大楕円銀河です。

 我々の「天の川銀河」が属する「おとめ座銀河団」の幹部クラスともいうべき存在でもあります。

 この二つの銀河は隣り合ってますので50倍の視野に余裕で納まります。

が、いかんせん空の状態が悪いもので・・・。

「子分格」の小さな銀河に住む我々が、「銀河の親分衆」に対してこう言ってはナンでありますが、大変にしょぼい眺めであり、見えるかどうか「視力テスト」状態となりました。

が、そこはさすがに天文同好会員。みなさん一発で見つけておられました。

 それにしても、ここまで明るい銀河がこの程度の見え方とは・・・。

○M104銀河

 ソンブレロ銀河として有名です。

 からす座からたどって導入。エッジオン銀河のため、比較的よく見えてくれました。

 UW8.8ミリにレデューサーをつけて100倍で見ると、そらし目で「暗黒帯」も見ることができました。

 が、やはり本来の見え方ではありません。いかんせん空の状態が(以下略)。

 というわけで、本日の感想は、一言「いかんせん(以下略)」に尽きるでありましょう。

 ただ、この場所の場合、特に秋や(寒さを我慢すればですが)冬といった、星団が数多く見える季節の場合には、素晴らしい眺めを楽しむことができるスポットであります。

 本日は「いかん(以下略)」ということで、残念な結果に終わってしまいましたが、まだまだ機会はありましょう!

 ということで「今日のところは勘弁してやる!」という、やや意味不明の捨て台詞を残し、「おとめ座銀河団との再戦」を固く誓いつつ、撤収したのでありました。

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